June 25, 2018
JRグループのシニア世代対象の会員制の旅行クラブ『ジパング倶楽部』の会報誌『ジパング倶楽部』2018年7月号の特集記事「時を超えて旅する山陰」で、松江・不昧公ゆかりの和菓子6点のイラストを描かせていただきました。
松江藩主・松平治郷は、大名茶人として知られ、不昧公の名で親しまれています。不昧公の詠まれた和歌にちなんで命名された『若草』『山川』『菜種の里』は、「三大銘菓」として長年親しまれています。
また、今年は没後200年ということで色々とイベントが予定されているそうで、「不昧公200年祭」では、不昧公にゆかりのご銘をもつ「不昧菓」という記念の和菓子を期間限定で販売されているそうです。
今回わたくしは、「三大銘菓」の3点と、『不昧菓』の中から『舟つきの松』『薄霞』『出雲なんきん』の3点、合計6点の和菓子と、それぞれのお菓子に合うような菓子器(漆器や焼き物、ガラス製の銘々皿など)を描かせていただきました。
『ジパング倶楽部』の会員様に限定でお渡しする...
February 8, 2018
初午(はつうま)をイメージしたお茶とお菓子のイラストです。
初午とは2月(古来は立春以降の)最初の午の日。各地の稲荷神社で豊作・商売繁盛・開運・家内安全の
祈願が行われます。
この時期は、宝珠が描かれていたり、形は馬上杯で、高台に宝珠の形の穴のある初午茶碗をよく見かけます。
馬上杯というのは、手綱を持ったままでも片手でお茶を楽しめるように…ということなのでしょうが、
マグカップやビアジョッキは、容器の側面に取っ手がありますが、高台を高くして持つところにした、
というのが面白いなと思います。
お茶に添えたお菓子は、絵馬を模した杉板の銘々皿に、キツネのお面と米俵、先駆けの花といわれる
梅の花のお干菓子です。
by naggy
February 27, 2017
東急グループ様がシニアの方々に向けて「東急オトナプログラム」という企画をなさっているのですが、
その関連の冊子『ねびまさる』の挿絵を全編担当させていただきました。
こちらの冊子では、和の暦や各地の風習や行事、伝統文化、季節の動植物や食文化などを、
人間の五感と絡めて紹介されています。
「ねびまさる」というのは、平安時代に使われていた古語で、年月を経て成長し優れていくことを
意味するようです。
お味噌やお酒は、熟成されて美味しくなり、日本家屋や茶道具などは、月日が経つほど味わい深くなって
いくように、人間も、年齢を重ねることで得た経験を生かして、心豊かに暮らしていけたらな…
そんな風に思っていましたら、まさに、こういうことを一言で言うと「ねびまさる」という言葉なのだと、
今回教えていただきました。
関東を中心に東急グループ様の各所に設置されるということです。
もしお見かけの際は、お手に取ってご覧下さいませ。
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東急シニアパートナーズ
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冊子『ね...
December 19, 2016
2016年12月16日発売の単行本『ときめく和菓子図鑑』の挿絵を担当させていただきました。
著者は、高橋マキさん (文)、内藤貞保さん (写真)です。
上生菓子や伝統的な和菓子はもちろん、かりんとうやカステラなど親しみやすいお菓子についてもくわしく紹介されています。四季折々の和菓子の美しい写真が12ヵ月別でふんだんに掲載され、おいしそうな和菓子の世界にときめきます。
わたくしの担当パートは、目次と第一章と第五章、そして「菓子閑話」というコラムの3と4で、合計28点イラストを描いております。
今回、茶道にまつわる道具類やお菓子、茶人や日本の伝統行事などのイラストを多数描かせていただきました。また、堺出身のわたくしにとって子供の頃から馴染みのある、千利休さんも描かせていただき、とても感慨深かったです。
書店でお見かけの際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。
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著者: 高橋マキさん(文)、内藤貞保さん(写真)
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出版社:株式会社山と渓谷社
<こちらで...
January 30, 2016
昨日の1月29日まで、大阪 天満橋・谷四の The 14thmoon さんで開催されていた移転記念展覧会
「BEGINNING WITH WHITE」を終えて。
ご来場くださいましたみなさま、ご一緒させていただきました参加者のみなさま、オーナー様、
ありがとうございました。
展示させていただいた作品をご紹介します。
今回の展示は、The 14thmoonさんが今月新しい場所に移られ、そこでの最初の展覧会ということなので、
初釜のお茶会のような趣向で、今年の干支のサルにちなんだ『西遊記』の世界を見立てて、
「実際にあったら面白いだろうな」と思う道具やお菓子などを想像し、表現してみました。
フレームは炉縁に見立て、朱の漆調にし、新年と新拠点でのスタートを寿ぐ気持ちを表現しています。
ー記ー
炉縁…觔斗雲(きんとうん)と釈迦如来の手:朱漆金蒔絵風
茶碗…花果山(かかざん)の仙石・孫悟空:備前焼 筒茶碗・くくり猿
菓子…西王母(不老不死の桃) 青磁銘々皿
干...
October 2, 2015
August 10, 2015
抹茶とあんこと白玉の最強トリオのかき氷…宇治金時です。
昼間はまだまだ猛暑ですが暦の上では秋…かき氷を楽しめるのもあともう少しです。
私が高校生の頃。母と出かけ、珍しくかき氷でも食べよかと甘味処へ。私はミルクで、母はみぞれを注文。
見渡すと店内はほぼ女性客…が、ダークグレーの背広姿の、ちょっと気難しそうな初老の紳士が1人。
何を頼むんかな…と気になっていたら、紳士は近づいてきた店員さんに一言、
「宇治金時。」
初めて聞いた言葉に興味津々。程なく運ばれてきた深い緑色のかき氷に目は釘付け。
今度は私もあれを頼もう!
次に甘味処に行った時、すかさず「宇治金時」と注文。期待いっぱいの一口…
大人の味を知りました。
November 10, 2014
今月11/13〜21まで大阪・天満橋のThe 14th.moon LIMITEDさんで開催される企画展「ゴールデンアフターヌーンティーパーティ」に参加させて頂きます。
ガレット・デ・ロワ※にちなんだアリス作品を2点展示いたします。
可愛らしい子供たちを、イングリッシュガーデンをイメージした花々とともに描いた作品を出品しております。
期間中、大阪天満橋付近にお越しの際は、是非お立ち寄りいただけましたら幸いです。
※フランスで公現祭の日に食べられるお菓子。
折パイの上に紙の王冠を載せてあるお菓子で、中にフェーブ(豆)と言う陶器の人形が入っています。
切り分けたパイの中に、みごとフェーブが入っていた人は、ケーキの上にあった王冠を被ることが許され、
1年間幸運が訪れるといわれるものです。
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